2015年9月6日日曜日

映画 『太平洋奇跡の作戦 キスカ』 が公開当時、エンドマークが表示された瞬間、劇場は満場の拍手に包まれたとのことです。

この映画は
公開当時、 
エンドマークが表示された瞬間、 
劇場は
満場の拍手に
包まれたとのことです。

今年は戦後70年。

映画太平洋奇跡の作戦 キスカ

を覚えてますか。 
ご存じでしたか。 

何故
昨今この作品をテレビ放映しないのか
疑問を感じます。



太平洋奇跡の作戦 キスカは 

敗戦国である日本が 
唯一胸を張って誇れる軍事戦果です。



作戦準備に始まって出撃、 
そして反転、
帰投、
再出撃、 

そして霧だけをを味方にして、 
奇跡の作戦が遂行されるのです。 

北部太平洋アリューシャン列島にあるキスカ島を 
包囲していた連合軍に全く気づかれずに 
日本軍が無傷で守備隊全員の
撤収に成功したことから 
「奇跡の作戦」と呼ばれています。 

太平洋戦争では、 
南方の悲惨な出来事が伝えられてるのですが、 
こんな作戦が行われ、 
多くの兵士が助けられていたんですね。 

太平洋奇跡の作戦 キスカ

として 
三船敏郎主演で1965年公開の東宝映画でした。 

事実に基づく物語を、
見事に映像作品化してます。 

そして、 
ラストシーンの

キスカマーチ

がほんとにかっこいいです!

この映画の公開当時、 
エンドマークが
表示された瞬間、 
劇場は満場の拍手に
包まれたとか。

気持ちの明るくなる見て嬉しい映画なのです。 

何度見ても感動しますね。 

戦闘しない戦争映画は 
これくらいしかないんじゃないでしょうか? 

日本軍が誰も殺さず、
何も破壊せず、 
なおかつ爽快なハッピーエンドを迎えるという、 
戦争邦画史上稀に見る傑作と言えましょう。 

派手な戦闘シーンも無く、 
日本の戦争映画にしては 
最後に救われた気分になる不思議な作品です。

霧が晴れたため作戦遂行が困難となったとき、 
帰れば大本営や周囲から 
非難されることを心配した部下が 
「いいんですか」と問うたとき、 

三船敏郎演じる映画上の大村長官の

「帰ろう。帰れば、
また来ることができるからな」

との言葉に、 
撤退を決定するリーダーの決断力と、 
必ず目的を達成するための決断、 
という点が伝わってきます。 

劇中、阿武隈に三船敏郎が赴任した時、 
髭の水兵が迎える場面で、 
その水兵が木村昌福に酷似しており、 
三船大村少将に「仇名は?」と聞かれ

「司令官であります」

と答えるシーンが存在します。 

この場面で、
キスカ島生存者を招いた試写会で

喝采が起きた

とのことです。

「そうか、怒ったか」 
「顔を真っ赤にして怒鳴られました」 
「人間たまには怒ったほうがいい、 
戦争をしとるんだからな、戦争を」 
三船大村少将が作戦中で 
批判の矢面に立たされているのに、 
この余裕

名男優たちのすばらしい映画でした。 

藤田進さん演じるキスカ島守備隊峯木少将が、 
艦隊が引き返してしまい、
将兵が意気消沈している折

「(引き返したとは言え)戦時繁多の折、 
我々守備隊のためにこのような艦隊を 
仕立ててくれたことに対する 
感謝の念を忘れてはならない」

と訓示するシーンも忘れられません。 
これこそ日本人の心だと思います。 

濃霧の中をキスカ島を周回して艦隊が進むシーンは、 

白黒の画面もあって非常にリアルです。

  

太平洋戦史に残る日本の完全試合。 

犬三匹のみをのこして、
キスカ島守備隊5000余名を 
一兵残らず完全撤収。 

撤退を決定するリーダーの決断力と、 
必ず目的を達成するための決断、 
という点が伝わってくる映画です。 

リーダー論、 

組織論も教えてくれる、 
正に日本映画の逸品です。 

胸のすく作品です。

  

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